商品パッケージとは?役割や効果的なパッケージ設計のポイントを解説

日硝実業株式会社|NISSHO JITSUGYO CO,.LTD.

商品パッケージは、商品を保護するだけでなく、商品の魅力を伝え、ブランド価値を高める役割を担っています。消費者に手に取ってもらえる商品パッケージを作るには、商品のターゲット層を絞り、コンセプトに合ったデザインを設計することが重要です。

この記事では、商品パッケージの役割や選び方、魅力的な商品パッケージのポイント、商品パッケージを作る際の注意点などをわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • 商品パッケージとは何か
  • 商品パッケージの選び方と設計ポイント
  • 商品パッケージ作成時の注意点
目次

商品パッケージとは?

商品パッケージとは?

商品パッケージとは、商品を包む箱や袋の素材、形状、印刷など、包装全体のことです商品パッケージは消費者の購買意欲に大きく影響するため、ブランディング戦略の一環としても重要です。最近では、再生可能素材の使用や過剰包装の回避など、環境に配慮したサステナブルな商品パッケージも注目されています。

また、商品パッケージは商品を輸送時の衝撃や汚れから守って品質を保ち、成分や使用方法、賞味期限など、法令で定められた情報を正確に伝える「情報伝達」の役割も担います。

商品パッケージは、見た目だけでなく機能性と社会的責任を兼ね備えた重要な要素であり、企業の姿勢や価値観をも反映する存在といえるでしょう。

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商品パッケージの役割

商品パッケージの役割

商品パッケージは、商品の第一印象を決定する重要な要素です。また、商品の保護、魅力の訴求、ブランドイメージの伝達など、さまざまな役割があります。これらの役割について詳しく見ていきましょう。

商品を安全に保護する役割

商品を安全に保護する役割

商品パッケージの基本的な役割は、輸送や保管中に発生する衝撃、湿気、光などの外部要因から製品を守り、常に高品質な状態を維持することです。

最適な包装は長期保存を可能にし、商品の品質や価値を保ったまま消費者に届けることができます。一方、包装が不十分だと破損や劣化が進み、返品やクレームのリスクが高まります。

商品パッケージは消費者の安心感、企業やブランドの信頼性に直結するといえるでしょう。特に食品や精密機器など、衛生面や鮮度保持、破損対策が重要な商品では、適切な素材選びと構造設計が求められます。

商品の魅力を引き立てる役割

商品の魅力を引き立てる役割

商品パッケージは、視覚的に消費者の注意を引きつけ、購買意欲を高める広告的な役割も担っています。

競合商品のなかで自社製品を目立たせることができれば、購入率の向上につながります。洗練されたデザインとキャッチコピーで、消費者に商品の特徴や強みを短時間で効果的に伝えましょう。

また、商品パッケージの視覚的効果は、ブランドイメージの向上と消費者の信頼獲得にも影響します。

商品やブランドのイメージを伝える役割

商品やブランドのイメージを伝える役割

商品パッケージは、企業が伝えたい世界観や価値観を象徴する「ブランドの顔」としても機能します。

例えば、世界的に有名なスマートフォンのパッケージは、外装自体が信頼性と高級感を表現しており、商品と同等のブランド価値を築いています。

このように、デザインや色彩、素材感を巧みに融合させたデザインは消費者に強い印象を与え、ブランドの認知度を高めることができるのです。統一感のあるビジュアルは、リピート購入やファン化を促す効果も期待できるでしょう。

商品パッケージの戦略次第で商品やブランドの競争力を向上させることも、企業の価値を高めることも可能です。

商品パッケージの選び方

商品パッケージの選び方

商品パッケージは、用途や配送条件を考慮して選ぶことも大切です。ここからは、商品パッケージの選び方について、形状や素材、色・デザイン、用途・機能の観点から解説します。

形状から選ぶ

形状から選ぶ

商品パッケージは、大きく分けて「箱型」と「袋型」の2つがあります。形状によって機能性やデザイン性が異なるため、目的に応じた形状のパッケージを選びましょう。

箱型

箱型

箱型パッケージにはさまざまな種類が存在します。ここでは、代表的な箱型パッケージであるジゴク底、ワンタッチ底、キャラメル箱、組箱についてそれぞれの特徴をご説明します。

ジゴク底

ジゴク底

ジゴク底は、底の四方を組み立てる仕組みの箱です。「アメリカンロック」とも呼ばれます。底面がしっかりと組み合わさることでロックがかかり、比較的重い内容物でも耐えられるため、ある程度の耐久性がほしい場合におすすめです。

また、使用前は平らな状態で保管がしやすく、糊付けも不要なことから、コストを抑えやすいというメリットもあります。

ワンタッチ底

ワンタッチ底

ワンタッチ底は、箱を起こすと自動的に底が整形される構造が特徴です。名前のとおりワンタッチで組み立てられるので組立作業の手間を大幅に削減でき、大量生産に向いています。

ただし、生産時に底面に糊付けする必要があるため、ジゴク底に比べてコストがやや高くなる点に注意しましょう。採用する際には、手間とコストのバランスを見極める必要があります。

キャラメル箱

キャラメル箱

キャラメル箱は、上下に差し込み式のフタが付いたシンプルな構造の箱です。キャラメルの包装に使用されていたことから、その名が付いたといわれています。

キャラメル箱は、軽量物の梱包に適しています。また、低コストで大量生産できるため、商品パッケージのコストを抑えたい場合にもおすすめです。

組箱

組箱

組箱は、底箱とフタの2つのパーツで構成される箱型パッケージです。底箱とフタはそれぞれ1枚の紙を折り曲げて作られます。

組箱の特徴は、紙を側面まで折り返し、さらに底箱とフタをしっかり嵌合させることで高い耐久性を実現している点にあります。接着剤を使用せずに形を保てるのも、組箱の特徴です。

箱型パッケージにはほかにも多くの種類がありますが、環境に優しい素材を選べば持続可能な商品パッケージとして消費者の支持を集めることができ、企業のサステナビリティ戦略にも役立つでしょう。

袋型

袋型

袋型パッケージは、用途に応じて柔軟な使い方ができるのが特徴です。平袋、ガゼット袋、スタンドパウチなどがあり、幅広い商品に利用されています。各タイプの特徴を以下より詳しく見てみましょう。

平袋

平袋

平袋は、マチがなく平たい形状の袋型パッケージです。底部分を接着したシンプルな構造は大量生産しやすく、小さくて軽い商品の包装に適しています。

低コストでさまざまなデザインに対応できるため、小売店の包装やイベント配布用の包装などに広く採用されています。

ガゼット袋

ガゼット袋

ガゼット袋は、袋にマチ(折り込み)が付いた構造が特徴です。側面にマチがある「横ガゼット」と底部にマチがある「底ガゼット」の2種類があり、用途に応じて選べます。

ガゼット袋は容量が多く、かさばりやすい商品も収納しやすいのがメリットです。さまざまな用途に対応することから、多くの商品で使われています。

スタンドパウチ

スタンドパウチ

スタンドパウチは、底にマチが付いており、中身を入れると自立する設計が特徴です。省スペースで美しく陳列できることから、詰め替え用容器や食品、日用品など、幅広い商品の包装に活用されています。
袋型パッケージはサイズや形状の調整がしやすく、コストパフォーマンスに優れています。さらに、リサイクルできる素材を選べば、環境負荷の低減やコスト削減も可能です。

素材別から選ぶ

素材別から選ぶ

商品パッケージの素材はコストバランスや物流効率を考慮し、商品の特性に合わせて選びましょう。

素材には紙やプラスチック、ガラス、金属などの種類があり、それぞれ特性が異なります。詳しくは以下の表をご覧ください。

・紙素材加工性が高く、軽量でリサイクル性にも優れる菓子や食品、日用品のパッケージに広く使われている
・プラスチック透明性や耐水性が高く、軽量で割れにくい食品や化粧品の容器のほか、レジ袋などにも使われる
・ガラス高い保護性と再利用性を持つ飲料やジャム、調味料などのパッケージに用いられる
・金属耐久性と遮光性に優れ、缶飲料や缶詰などの包装に利用される

近年は環境に配慮した素材も注目を集めています。廃材を再利用したバガス容器や間伐材紙、植物由来のバイオマスプラスチック、リサイクル可能な古紙素材などがその代表です。

これら環境に配慮した素材のなかには廃棄後に自然分解されるものもあり、CO₂排出削減や資源循環の促進につながることから、SDGs対応として選ぶ企業や消費者が増えています。

環境に配慮したパッケージは、企業のサステナビリティ戦略に貢献しつつ、消費者の購買選択にも大きな影響を与えるといえるでしょう。

色・デザインから選ぶ

色・デザインから選ぶ

商品パッケージの色やデザインは、商品の第一印象を左右します。また、店頭での視認性を高め、購買意欲を促進する役割も持ちます。ターゲット層の年齢や性別、商品のカテゴリーに合った商品パッケージを選び、商品の差別化とブランドイメージの両立を図りましょう。

例えば、赤はエネルギーや情熱、青は清潔感や安心感、黒は高級感、白は純粋さをイメージさせます。商品イメージはもちろん、ターゲット層に合わせた色を選択することが重要です。また、デザインの細部にまでこだわることで、商品の特徴が際立ち、消費者の心を掴む効果が期待できます。

用途・機能別から選ぶ

用途・機能別から選ぶ

販売チャネルや消費シーンに合わせて、商品パッケージを選ぶ方法もあります。具体例として、店頭陳列向けと通販発送向けのパッケージを比較してみましょう。

商品を店頭に陳列する場合は、自立性が高いスタンド袋やフック掛けが可能なヘッダー付きパッケージ、中身を強調できるクリアパッケージが好まれます。一方で、通販発送する場合には、耐衝撃・防湿性能などに優れたプラスチックや、保存性の高いガラス素材が向いています。

商品用途や機能で商品パッケージを選ぶことは、製品の価値を向上させるとともに、効率的な物流を実現させるためにも重要です。

魅力的な商品パッケージのポイント

魅力的な商品パッケージのポイント

商品パッケージを作る際には、次のポイントを押さえましょう。

  • ターゲット・コンセプトに合わせる
  • 消費者の目をひくデザインを心掛ける
  • 商品の特徴や魅力を端的に表現する
  • 機能性を意識する

魅力的な商品パッケージは、ターゲットに合わせたメッセージやデザイン、機能性を兼ね備え、製品の魅力とブランド価値を効果的に伝えてくれます。

上記の4つのポイントを詳しく見ていきます。

ターゲット・コンセプトに合わせる

ターゲット・コンセプトに合わせる

商品パッケージは、誰に何を伝えたいかを明確にする「コンセプト設計」から始まります。ターゲットとなる顧客像(ペルソナ)を具体的に描き、その人が抱える課題や購買動機に基づいて表現を絞り込みましょう。

例えば、10〜20代の若年層向けのスナック菓子であれば、明るくポップなデザインを採用することで、手軽さや楽しさを伝えられます。
ターゲットやコンセプトを明確化できれば、店頭やECサイト上で「誰向けの商品か」「どんな価値を提供するか」を瞬時に伝達でき、効果的な訴求ができます。また、統一感のあるビジュアルとメッセージはブランド全体の信頼性を向上させ、リピーターの獲得に役立つでしょう。

消費者の目をひくデザインを心掛ける

消費者の目をひくデザインを心掛ける

多くの商品が陳列する売り場において、消費者の視線を捉えるにはインパクトのあるデザインが不可欠です。鮮やかな配色や大きく読みやすいフォント、余白を活かしたシンプルなレイアウトなど、視認性の高さを意識するとよいでしょう。

さらに、高齢者向け商品であれば大きな文字で機能性を訴求したり、若年層向け商品であればトレンドを反映したイラストやカラーを取り入れたりするなど、ターゲット層に合わせたデザイン調整も重要です。細部までこだわったデザインが、売り場での商品の差別化を後押しします。

商品の特徴や魅力を端的に表現する

商品の特徴や魅力を端的に表現する

商品パッケージは、一目見ただけで商品の魅力や特徴を理解できるようにすることが重要です。

例えば「オーガニック原料の使用」や「機能性の高さ」など、宣伝したい商品の強みを1〜2点に絞り、キャッチコピーとカラーリングで訴求すると効果的です。商品のよさや魅力を端的に表現できれば、多くの商品のなかにあっても、消費者の目にとまりやすくなります。

品質がどれほどよくても、商品の魅力が伝わらなければ購入にはつながりません。商品パッケージには、競合との差別化を進め、売上の向上につながる魅力的なデザインが求められます。

機能性を意識する

機能性を意識する

商品パッケージは、デザイン性だけでなく、実用性や機能性も意識しましょう。「開封しやすさ」や「持ち運びやすさ」「保管・収納のしやすさ」など、使用時のストレスを軽減する工夫を欠かさないようにしてください。

例えば、冷凍食品は家庭用冷凍庫に収まりやすいサイズを意識したり、子ども向け製品では安全性と持ちやすさを考慮したりする必要があります。

思わず手に取りたくなるような機能的かつデザイン性の高い商品パッケージは、消費者満足度を高め、リピート購入を促進します。

商品パッケージを作るときの注意点

商品パッケージを作るときの注意点

商品パッケージを検討する際には、次のポイントに注意しましょう。

  • 費用対効果を見極める
  • 著作権に注意する
  • 関連法律を守る

特に著作権や関連法律については、専門家の知識を必要とする場合もあります。商品パッケージ作りで想定されるリスクを回避する方法を、以下で解説します。

費用対効果を見極める

費用対効果を見極める

商品パッケージを設計する際には、コストと安全性のバランスをよく考えましょう。

素材や加工方法によってコストは大きく変わります。安価な素材は破損や品質低下のリスクがある一方で、過剰な加工や厚手素材の採用はコストアップの可能性があります。輸送中の衝撃や温度・湿度変化に耐えられる設計、さらには廃棄時の安全性にも配慮が必要です。

目的と予算に合った最適な仕様を選ぶことが、商品の品質維持と収益性向上につながります。採算とリスク管理の両面から、費用対効果をしっかり見極めましょう。

著作権に注意する

著作権に注意する

商品パッケージのデザインには、イラストやロゴ、フォントなどの「知的財産」が多く含まれ、著作権や商標権の保護対象となる場合があります。他社の素材を無断で使用したりすると、著作権侵害や商標権侵害に該当し、損害賠償請求などが発生するリスクがあります。

一方、パブリックドメインや保護期間終了の素材は利用可能ですが、商標登録済みのデザインは注意が必要です。自社オリジナルの素材の採用や、商用利用許可済みのストック素材を使用するなど、必ずライセンスの確認を行いましょう。

商品パッケージの著作権については、以下の記事もご参照ください。

商品パッケージにおける著作権とは?侵害に該当するケースや罰則などを解説

費用対効果を関連法律を守る見極める

関連法律を守る

商品パッケージを作成する際は、関連法規を遵守しなければなりません。

食品パッケージは食品表示法に基づき原材料や栄養成分の表示が求められ、景品表示法により虚偽・誇大な表現が禁止されています。さらに、医薬品や健康食品においては、薬機法により効能表現が厳しく規制されています。

また、食品容器や容器包装を取り扱う企業においては「BPAフリー」や「ポジティブリスト」などの確認が必要です。

法律違反のリスクを回避するために、デザイン段階で関係法令をリストアップし、専門家の意見を取り入れましょう。

BPAフリーとは?意味や安全性、海外・日本での取り組みを詳しく解説!

【2025年最新版】ポジティブリスト制度とは?制定の背景や対象範囲、事業者に求められる対応を解説

まとめ

まとめ

商品パッケージとは、商品の保護や情報伝達だけでなく、消費者の購買意欲を左右する視覚的・機能的な要素を備えています。商品特性やブランド戦略に適したパッケージを設計できれば、企業の信頼や売上アップにつながるでしょう。

日硝実業では、さまざまな業界に対応したパッケージの企画・デザイン・製造までを一貫して行っています。輸出規制をクリアできる容器の開発も可能であり、海外市場に挑戦する企業様にも最適なソリューションを提供いたします。

効果的な商品パッケージを作成したい企業様は、ぜひ日硝実業へご相談ください。

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