ガラス瓶にはどんな種類がある?容量・形状・用途別に紹介

日硝実業株式会社|NISSHO JITSUGYO CO,.LTD.

ガラス瓶にはさまざまな種類があり、食品やお酒の容器としてだけでなく、インテリアとしても活用されています。商品に応じて瓶の形や色、大きさを選べば、商品の魅力を最大限に引き出し、顧客にアピールできるでしょう。

この記事では、ガラス瓶の種類を容量・形状・用途別に詳しくご紹介しています。新しい商品に適したガラス瓶を探している方は参考にしてください。

この記事でわかること
  • 容量別のガラス瓶の名称とサイズ
  • 形状別のガラス瓶の種類と特徴
  • 用途別のおすすめガラス瓶の種類
目次

【容量別】瓶の種類

【容量別】瓶の種類

名称容量
一合瓶180ml
二合瓶300~360ml
四合瓶720ml
一升瓶1.8L

日本では、容量によってガラス瓶の名称が異なります。主に日本酒で使われているガラス瓶を、容量別に詳しくご紹介していきます。

一合瓶

一合瓶

一合瓶とは、容量が180mlの瓶のことです。お酒の場合は一人で飲み切れるサイズで値段も手頃なため、あまりお酒が飲めない方でも挑戦しやすいサイズといえるでしょう。

「いろいろな種類のお酒を少しずつ飲んでみたい」という要望に応える飲み比べセットがありますが、この飲み比べセットでよく用いられているのも一合瓶です。

いわゆる「カップ酒」も一合瓶で、観光名所などを描いたラベルのカップ酒は、旅行のお土産としても人気となっています。

二合瓶

二合瓶

二合瓶の容量は300~360mlで、四合瓶の半分程度の大きさです。容量にばらつきがあるのは、二合瓶の容量ははっきりと定義されておらず、メーカーによって異なるためです。

1日に摂取するアルコール量は20g程度が適切とされています。アルコール度数15%の日本酒の場合、1日の適切な飲酒量は1合が目安になります。したがって、友達と二人で飲む場合や夫婦で飲む場合は二合瓶が適量です。

なお、木造住宅などを新築する際には、無事完成することを祈って上棟式が行われますが、この上棟式での建築関係者への引き出物に、二合瓶のお酒が使われることもあります。

四合瓶

四合瓶

四合瓶の容量は720mlで、サイズは以下のとおりです。

項目 数値
高さ約30cm
約7.5~8cm

四合瓶は、一升瓶のあとに登場しました。四合瓶が世間に広まった理由としては、次の二つが挙げられます。

  • 一度に飲み切れる量
  • 保存しやすいサイズ

一升瓶に入っているお酒を一度に飲み切るのは困難です。残ったお酒は、味の劣化を防ぐためにも冷蔵庫での保存が求められます。しかし、一升瓶は大きく、冷蔵庫での保存に向いていません。そこで、一度に飲み切れる量で、なおかつ、冷蔵庫にも保存しやすい四合瓶サイズが一般家庭で流行したのです。

また、味の劣化を嫌った蔵元が四合瓶サイズでの販売にこだわったことも、小容量瓶の流行に拍車をかけました。

一升瓶

一升瓶

一升瓶は約1.8Lのお酒を入れられる瓶です。一升瓶は日本酒に用いられるイメージがありますが、醤油やブランデー、ワインの保存容器としても用いられます。

一升瓶のサイズ・重さはJIS規格により規定されているため、すべての販売店で同じサイズになります。重さは空の状態で約1kgです。そこに約1.8Lの液体が入るため、満タンの状態で約3kg程度の重さがあります。

項目数値
高さ395±1.9㎜
瓶底の直径105.3±2.5㎜
上部の直径30±0.3㎜
重さ約950g(空の状態)

一升瓶に茶色や青・緑などの色がつけられているのは、紫外線から中身を守るためです。一升瓶は容量が大きい分、長期保存が想定されます。そのため、瓶に色をつけることで、紫外線による味の劣化や成分の変質を防いでいます。

【形状別】瓶の種類

【形状別】瓶の種類

ガラス瓶にはさまざまな形状がありますが、主に以下の9種類に分類できます。

  • 酒瓶
  • ビール瓶
  • 牛乳瓶
  • ワイン瓶
  • ウイスキー瓶
  • 調味料瓶
  • 食料瓶
  • 薬品瓶
  • インテリア瓶

順番に特徴を説明していきます。

酒瓶

酒瓶

酒瓶はお酒の保存容器で、主にガラス瓶が使われています。先にご紹介したとおり、180ml~1,800mlまで四つのサイズが一般的です。

酒瓶に保存されるお酒は、日本酒や焼酎、ワイン、果実酒などさまざまです。いずれも、基本的に長期間保存が前提となっており、酒瓶も長期間保存に対応したものでなければいけません。
例えば、プラスチック容器は軽量でコストが安いといったメリットがありますが、紫外線や温度変化が原因で劣化し黄ばみや割れが起きるため、長期保存には向きません。その点、ガラス瓶は紫外線から中身を守ることもできるため、お酒の保存に適した入れ物といえます

ビール瓶

ビール瓶

ビール瓶は3種類あり、容量は酒税法によって以下のように決められています。

  • 小瓶:334ml
  • 中瓶:500ml
  • 大瓶:633ml

重さに関する法令・規制などはありません。

大手ビール会社はSDGs対策として瓶の強化と軽量化に取り組んでおり、原材料の使用量削減やCO₂排出量の削減を実現しています。

なお、ビールは直射日光の影響を受けやすいため、一般的に遮光効果の高い茶色の瓶が使われています
参考:第30条の2 移出に係る酒類についての課税標準及び税額の申告|国税庁

牛乳瓶

牛乳瓶

牛乳瓶の特徴は、広口で透明性が高いことです。また、ガス透過性が極めて低く、保香性が優れていること、紙パックに比べて容器自体が冷えやすい点も、牛乳瓶の特徴です。

なお、よく冷えた牛乳瓶で飲むと牛乳がよりおいしく感じられるのは、ガラス瓶ならではの清涼感や透明感の影響といえます。

ワイン瓶

ワイン瓶

ワイン瓶にはさまざまな形状があり、代表的なものに以下の3種類があります。

  • ボルドーボトル
  • ブルゴーニュボトル
  • スパークリングボトル

ボルドーボトルは肩が張った形が特徴的なガラス瓶で、主にボルドーワインの保存に用いられます。しっかりとした肩が作られている理由は、ボルドーワインは澱が発生しやすいからです。

ワインを注ぐときに澱がグラスに入ってしまうと、口当たりが悪くなりますが、ボルドーボトルであれば肩の部分で澱がとどまります。

一方、ブルゴーニュボトルはなで肩です。ブルゴーニュ地方で生産されるワインは澱を取り除く作業が行われているため、なで肩の形状でも問題ありません。

スパークリングボトルは、ボルドーボトルやブルゴーニュボトルと比較するとガラスが厚く、重いのが特徴です。これは、スパークリングワインは最高6気圧程度の圧力をかけるため、内圧に負けないガラス容器にする必要があるからです。

瓶口もコルクを固定する金具をつけるための溝が作られており、しっかりと封ができるようになっています。

ワイン瓶はほかにも、細長い形状のライン型、円状に広がったボックスボイテル型などがあります。

ウイスキー瓶

ウイスキー瓶

ウイスキーのフルボトルの容量は、日本ではこれまで720mlが一般的でした。しかし、EU規格の700mlに合わせて700mlが主流になってきています。

瓶の形は丸形や四角形などさまざまで、繊細なカッティングが施されたものなどデザインは豊富です。その見た目のおしゃれさから、飲み終わったボトルをインテリアとして活用する方や、お酒の味ではなく、見た目重視で商品を選ぶ方もいます。

調味料瓶

調味料瓶

ガラスはにおいが移りにくいという特性があります。また、プラスチック製の容器に比べて素材自体が劣化しにくいのも特徴です。香りが強いものや、長期保存が求められるものが多い調味料の保存には、調味料瓶が適しているといえるでしょう。

以下は、調味料瓶での保存がおすすめの調味料の例です。

  • 醤油
  • ソース
  • ドレッシング
  • シロップ
  • カレー粉
  • スパイス

調味料瓶は、家庭や飲食店で広く利用されています。なかには、使用時の液だれを防ぐために口が細くなっているものや、長期保存する際の劣化を防ぐために遮光性の高い素材でできているものなどがあります。

食料瓶

食料瓶

食料瓶は、調味料瓶同様ににおい移りの心配がありません。また、瓶自体を加熱殺菌できます。瓶自体の保存性能が高いため、中身によっては常温での保存が可能なのも食料瓶のメリットです。

さまざまなサイズ・形状がありますが、スリムなものを選べば冷蔵庫でも保存できます。瓶の中身や取り出すスプーンの大きさに配慮し、口の直径を広くとった広口タイプもあります。

透明で中身が見える食料瓶を、インテリアとして活用している飲食店も少なくありません。

薬品瓶

薬品瓶

薬品に使われる容器には以下の3点が求められます。

  • 薬品に耐えうる素材で作られていること
  • 薬品の変質を防げること
  • 安全な輸送が可能であること

上記の条件を満たす材質としてガラスがあり、薬品瓶は薬品の保存容器として頻繁に用いられています。

しかし、ガラスは割れやすく、落としたりぶつけたりすると破損して中身が飛び散ってしまいます。光を通すため、日光により中身が劣化してしまうのもデメリットです。

以上の点から、薬品瓶を用いる際は、落としたりぶつけたりしないよう慎重に取り扱う、茶色などの遮光瓶を選ぶといった対策が必要となります。

インテリア瓶

インテリア瓶

インテリア瓶には、花瓶やバーバリウム用の瓶などがあります。
インテリア瓶の特徴は、形や大きさがさまざまで目的に応じて選べるようになっている点です。部屋の雰囲気や飾る花の種類などに合わせ、自分の好みで自由に選ぶとよいでしょう。

【用途別】おすすめの瓶の種類

【用途別】おすすめの瓶の種類

ここからは、日硝実業の商品から用途別におすすめのガラス瓶を紹介していきます。ガラス瓶選びの参考にしてください。

醤油やポン酢など液体調味料の保存用

醤油やポン酢など液体調味料の保存用

出典:【つつむすび】VU-200R(Ⅱ)DC_ 細口ガラスびん|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に


醤油やポン酢、ソースなどの液体調味料には「打栓式細口びん」がおすすめですふたは、樹脂製のキャップを打栓・圧入するタイプです。

容量は50ml未満〜2,000ml未満までそろっています。瓶の色は透明・茶・緑などがあり、紫外線による中身の劣化を防ぎたい場合には色つきの瓶がおすすめです。

打栓式細口びんのラインナップは以下のリンクより確認できます。

【つつむすび】細口ガラスびん_打栓式細口びん(3/7ページ)|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に

はちみつ・シロップなどの保存用

はちみつ・シロップなどの保存用

出典:【つつむすび】食料450Ⅱ(透明)(ケース A式24本入仕切付)_ 広口ガラスびん|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に

はちみつ・シロップを保存したい場合は、「スクリュー式広口びん」がおすすめです。スクリュー式広口びんの特徴は、口が広く持ちやすい形状のため、中身を取り出しやすいことです底が大きいので安定して置くことができ、瓶が倒れて中身がこぼれるリスクも減らせます。

日硝実業では、はちみつ・シロップ用の容器として、ガラス瓶以外にもプラスチック容器、スパウトパウチも用意しています。はちみつやシロップなどの粘度が高い液体には、液切れのよい樹脂キャップとの組み合わせもおすすめです。

はちみつ・シロップにおすすめの商品は以下のリンクより確認できます。はちみつ・シロップの保存容器を豊富に取りそろえていますので、ガラス瓶以外もチェックしたい方はぜひご覧ください。

ジュースの保存用

ジュースの保存用

出典:【つつむすび】Wellness600R STD (F)_ 細口ガラスびん|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に

ジュース(非炭酸)におすすめなのは、「ねじ式細口びん」です。ねじ式細口びんには、リンゴのような形をした瓶や、ワインボトルのようなスリムな瓶があります。ジュースのイメージに合った瓶を選べば、販売時の印象をワンランクアップさせられるでしょう。

アルコール飲料の保存用

アルコール飲料の保存用

アルコール飲料向けのガラス瓶も豊富に取りそろえています。以下でお酒別におすすめのガラス瓶をご紹介していきます。

  • ビール
  • 日本酒・焼酎
  • リキュール・ウイスキー・ジン

ビールにおすすめの瓶

ビールにおすすめの瓶

出典:【つつむすび】BEC330R 王冠口(茶)(ケース A式30本入仕切無)_ 細口ガラスびん|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に

ビールにおすすめなのは、茶色の着色が施された瓶です。着色により中身の劣化を防止できます。

容量は330mlで同じですが、胴回りが細く首が長いタイプと、胴回りが太く首が短いタイプの2種類があります。

蓋は王冠タイプで、金色・銀色・ホップ柄の3種類から選択が可能です。ホップ柄は日硝実業のオリジナルデザインとなっています。

オリジナルデザインのラベルにホップ柄の王冠を組み合わせれば、他商品との差別化が狙えます。オリジナリティにこだわる方は、ホップ柄の王冠をご検討ください。

日本酒・焼酎におすすめの瓶

日本酒・焼酎におすすめの瓶

出典:【つつむすび】KSD-720(DS) フロスト_ 細口ガラスびん|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に

日本酒・焼酎の保存には、緑や茶色、の着色がされた「細口びん」や曇りガラス(フロスト)仕様になっている瓶がおすすめです一般的な酒瓶はもちろん、丸みを帯びたかわいい形状のガラス瓶や電球型のガラス瓶を採用し、差別化を図るのもよいでしょう。

100mlの少量サイズから900mlの大容量サイズまであるため、お探しの商品がきっと見つかります。

リキュール・ウイスキー・ジンにおすすめの瓶

リキュール・ウイスキー・ジンにおすすめの瓶

出典:【つつむすび】OSG-500角A(透明)(ケース A式20本入仕切付)_ 細口ガラスびん|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に

リキュール・ウイスキー・ジン用のガラス瓶として、丸形・角型・円錐型など豊富な形状を取りそろえています。透明・茶色・緑・黒とカラーバリエーションも豊富なため、形状との組み合わせ次第で自社商品のオリジナリティを表現できます。

容量は100mlから780mlまであり、また50mlといったミニチュアボトルもあります。

ジャムの保存用

ジャムの保存用

出典:【つつむすび】しりばり50R-48ST(FL)A式48本入仕切付品番:04534500|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に

ジャムを保存するのにおすすめなのは、しりばり型のガラス瓶です。しりばり型のガラス瓶は、2017年に「ジャパンスター 消費者団体推薦賞」を受賞しています

見た目がかわいいだけでなく、中身が最後まで取り出せるように工夫されており、機能性も高いのが特徴です。サイズ違いで3種類あります。

ピクルスの保存用

ピクルスの保存用

出典:【つつむすび】H-500 SI_ 広口ガラスびん|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に

ピクルスを保存する際は、耐酸性の保存容器でなければいけません。その点、ガラス瓶は酸に強く、透明で中身が見えるため、ピクルスの保存に適しています。

なお、容器だけでなく蓋も耐酸仕様になっていないと、蓋の内側のコーティングやコンパウンドが腐食してしまうので注意しましょう。

日硝実業では、ガラス瓶だけでなく耐酸キャップも多数取りそろえていますので、ピクルスの保存容器を探しているのであれば、あわせてチェックしてみてください。キャップシールやパウチもご用意しています。

プリンの保存用

プリンの保存用

出典:【つつむすび】フロート173TW(ケース A式48本入仕切付)_ 広口ガラスびん|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に

プリンの保存容器にはフロート型のガラス瓶がおすすめです。

フルーツをイメージした球体型のガラス瓶は子どもでも持ちやすく、プリンの容器にぴったりです。

卵型や先に紹介したしりばり型の瓶もプリンの保存に適しています。容量や商品イメージに適した商品をお選びください。

インテリア用

インテリア用

出典:【つつむすび】スタッキングワインB型(FL)_ 細口ガラスびん|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に

インテリア用の瓶をお探しなら、スタッキングワイン型のガラス瓶はいかがでしょうか。スタッキングワイン型のガラス瓶は瓶同士を積み重ねられます。写真のB型瓶の上に、なで肩のA型瓶を積み重ねることでワイン瓶のように見え、おしゃれに飾ることができます。

スタッキングワインB型同士で積み重ねることもできるため、別の見せ方も可能です。ジュースやお酒を飲み終わったあとは、好きなものを入れてインテリアとして活用できるため、消費者からも好評を得ています。

出典:【つつむすび】FJ-Mtボトル(あさぎ色)_ 細口ガラスびん|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に

スタッキングワイン型以外にも、富士山をモチーフにしたガラス瓶もあり、こちらは訪日観光客向けのお土産商品におすすめです。なかに何も入れなくても写真映えする商品なので、お店の飾りとしても活用できます。

まとめ

まとめ

ガラス瓶は容量や用途によってさまざまな種類があります。中身を守るために色がつけられているものもあります。最近はインテリアとしてガラス瓶を飾るお店も増えており、SNSで活用方法が公開されているほどです。

日硝実業では、個人・事業者向けに包装容器の販売や新商品の開発支援、機械設備の提案・販売、販路拡大サポートを行っています。ガラス瓶容器をお探しの方はもちろん、包装容器全般について相談先を探している方や、新商品開発でお悩みの方は、以下のリンクよりお問い合わせください。

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