六次産業化の事例や取り組みを企業の実例付きで解説

日硝実業株式会社|NISSHO JITSUGYO CO,.LTD.

六次産業化の主な事例には、加工品の開発・販売、飲食店経営、野菜の収穫体験・見学などがあります。

六次産業化の推進に向けて、「具体的にどんな方法があるかわからない」「事業展開の内容やゴールがわからない」とお悩みの方のために、具体的な取り組み内容や成功事例をまとめました。ぜひ六次産業化を成功させるヒントとしてお役立てください。

この記事でわかること
  • 六次産業化で考えるべき方向性の例がわかる
  • 六次産業化の成功例がわかる
  • 六次産業化に成功するヒントが見つかる
目次

六次産業化の事例

六次産業化の事例

2011年に施行された六次産業化・地産地消法により、⼀次産業の農林漁業と⼆次産業の製造業、三次産業の⼩売業までを一体化し、新たな付加価値を生み出す取り組みが始まりました。ここでは、六次産業化に挑戦した農林漁業者がどのような二次・三次産業を手がけた事例があるか紹介します。

加工品の開発・販売

加工品の開発・販売

農林水産物から商品を開発して、それらを自社や委託業者にて製造・販売する方法です。販路としては、道の駅や自社の直営店だけでなく、百貨店などがあります。

日硝実業でも、加工品の開発・販売を支援した事例があります。山林で採蜜した蜂蜜をブランド化して全国展開する際の商品パッケージづくりや、みかんの加工・販売に用いるガラス瓶やキャップなどのパッケージ資材・加工設備の提供などをお手伝いしてきました。詳しいインタビュー記事はこちらからご覧ください。

飲食店経営

飲食店経営

六次産業化の事例として、農畜産物を調理・提供する飲食店を経営するケースもあります。

「農業振興地域の整備に関する法律」の改正・施行により、2020年から農地登録されている土地に農家レストランを設置できるようになりました。農家レストランでは、農家自身で育てた、もしくは同じ地域で作られた農畜産物を使った料理が提供できます。

こだわりの食材を使った料理が話題になり、メディアに取り上げられるケースも少なくありません。

野菜の収穫体験・見学

野菜の収穫体験・見学

「農園での収穫体験」や「工場見学」などを通じて、野菜や果物の収穫、花木の観賞などを事業化する事例もあります。観光農園とカフェやショップの経営、加工品販売などを組み合わせるのも、来場者の増加や売上アップに効果的です。

観光農園の事業は、農産物を育てる場所をそのまま利用して収益を得られる方法として注目されています。農作業が落ち着いた時期でも収益を確保できるため、経営の安定が図れる点もメリットです。

【実例】六次産業化に成功した企業の優良事例

【実例】六次産業化に成功した企業の優良事例

農林水産省では、六次産業化に取り組む農林漁業者支援の一環として、事例の収集・審査・表彰を行っています。ここでは、2021年度に選定された六次産業化優良事例を3つご紹介します。

尾鷲物産株式会社

尾鷲物産株式会社

尾鷲物産株式会社は、1972年に設立された水産物商社です。

養殖や漁船漁業だけでなく、鮮魚の加工・調理や、干物・缶詰などのオリジナル商品開発も手がけています。加工場は、国際的な品質基準のSQFやHACCPの認証を取得。必要なものを必要な分だけ加工するマーケットインの姿勢で、お客様のニーズに応えることを目指しています。

加工した鮮魚は、大手スーパーや回転寿司チェーン、直営の直売所でも販売。直売所には飲食店も併設し、水揚げされた鮮魚や地元の魚介類を使った料理を提供しています。

パーソルダイバース株式会社 とみおか繭工房

パーソルダイバース株式会社 とみおか繭工房

パーソルダイバース株式会社(受賞時の社名はパーソルサンクス株式会社)は、2017 年にとみおか繭工房を設立し、養蚕業を開始しました。地域の障害者雇用の拡充と、養蚕を次の世代につなげていくことを目的として、蚕の飼育や桑園管理を手がけています。

生糸づくりに加えて取り組んでいるのが、シルクや廃棄される繭・毛羽を使った化粧雑貨の製造です。地域の企業ともコラボレーションして、シルク製のマスクや桑の枝を原料に使った和紙、シルクタンパク質配合の化粧品などを作っています。

株式会社くしまアオイファーム

株式会社くしまアオイファーム

株式会社くしまアオイファームは、1950年の創業からさつまいもの生産を手がけてきました。

現在は、自社農場と約150軒の契約農場で栽培したさつまいもの輸出に注力しています。また、冷凍加工した焼き芋や、規格外のさつまいもを活用した大学芋やペーストなど、自社オリジナルの商品も豊富です。加工商品は、キッチンカーや道の駅、自社ECサイトなどで販売されています。

2013年の法人化から成長を続け、さつまいもの輸出量は日本一、年商は8年で30倍以上の15億円になりました。

日硝実業の六次産業化支援事例

日硝実業の六次産業化支援事例

日硝実業では、農産物等の加工品づくりをサポートする「トータルパッケージング」サービスを提供しています。消費者に商品の魅力を伝える包装・資材のご提案や、中身や設備も踏まえた商品開発のお手伝いが可能です。

蜂蜜のオリジナルブランドを立ち上げて、全国展開に成功した株式会社耶馬渓ライフ様には、蜂蜜の容器に弊社オリジナル商品の「しりばり瓶」をお選びいただきました。耶馬渓ライフ様の蜂蜜は、口当たりがさらりとしていて透明度も高く、見た目が美しいのが特徴です。蜂蜜そのものの透明感を見せるためにあえてラベルを貼ることはせず、また蜂蜜を一滴も残さずに使える段差のない容器を選ぶことで、商品の魅力を最大限に活かすことができました。

東京で開催された食の展示会に商品を出展すると、120社前後と名刺交換を行ったうち、40社から問い合わせがあったそうです。

まとめ

まとめ

六次産業化に取り組む方法としては、加工品の開発・販売や飲食店経営、野菜の収穫体験・見学などが代表的です。農林水産省の六次産業化優良事例として表彰された「尾鷲物産株式会社」「パーソルダイバース株式会社とみおか繭工房」「株式会社くしまアオイファーム」の事例では、いずれも自社の農水産物の良さを活かしたオリジナル商品の開発に取り組んでいました。

日硝実業は、パッケージングの専門企業として、商品に新たな魅力を加える容器・包装の提案を行っています。六次産業化を目指して農産物の加工品づくりを検討中の方や取組中の商品製造に課題をお持ちの方は、ぜひ当社の事例をご覧ください。

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