商品の使い勝手は、顧客満足度を左右し、リピート購入につながる重要な要素です。キャップの開けにくさや、液だれ、使用後のベタつきなどのストレスは、顧客が離れる原因になりかねません。
この記事では、容器の使い勝手を向上させるヒンジキャップの基本情報や種類について分かりやすく解説します。用途に合わせた日硝実業のおすすめ商品も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- ヒンジキャップの概要
- ヒンジキャップの3つの種類
- 用途に適したおすすめのヒンジキャップ
ヒンジキャップとは
ヒンジキャップとは
ヒンジキャップとは、キャップ本体とフタが蝶番(ヒンジ)で一体化した構造を持つキャップです。フタがばねのように動き、片手で簡単に開け閉めができるので「ワンタッチキャップ」とも呼ばれます。ヒンジキャップはキャップをどこかに置き忘れたり、落としたりする心配がありません。
液体調味料や化粧品で広く採用されているほか、近年では容器包装リサイクル法に対応した分別しやすい設計も主流となりつつあります。そのため、ヒンジキャップは使いやすさと環境意識を両立できる容器として注目されています。
環境配慮への取り組みは、企業の社会的責任(CSR)やSDGsへの貢献をアピールするうえでも重要です。
ヒンジキャップの種類
ヒンジキャップの種類
ヒンジキャップは、ヒンジ部分の構造や設計によって、以下の3種類に分類されます。
- バタフライヒンジキャップ
- 点ヒンジキャップ
- 帯ヒンジキャップ
それぞれの特徴を理解したうえで、商品コンセプトやターゲットユーザーの利用シーンを想定し、最適なヒンジキャップを選定しましょう。ここからは、各タイプの特徴について詳しく解説します。
バタフライヒンジキャップ
バタフライヒンジキャップ

バタフライヒンジキャップは、蝶の羽のように左右に広がるヒンジ形状が特長のキャップです。フタと本体をつなぐヒンジが面状になっており、柔らかくしなる構造によって、開閉がスムーズに行えます。
開閉時のスナップ感は比較的緩やかで、内容物が勢いよく飛び散りにくいメリットがあります。また、ヒンジ部の突起が小さくシンプルな構造のため、外観に凹凸が少なく、手触りもなめらかです。
さらに、ヒンジ部分に広い帯状パーツを設ける必要がないため、フタの形を丸く保ちやすく、見た目の美しさも損ないません。広い面で荷重を受け止められる設計により、ヒンジの耐久性も高いとされています。
点ヒンジキャップ
点ヒンジキャップ

点ヒンジキャップは、ヒンジ部に帯状のパーツと複数の小さな接続点を組み合わせたタイプのキャップです。ヒンジ部分に複数の突起が見られるため、見た目はややゴツゴツとした印象を受けるでしょう。
点ヒンジキャップは、その名のとおり「点」でヒンジ部分を支える構造が特徴で、開けたときにしっかりとしたスナップ感があります。製品によっては、フタを少し持ち上げるだけで自動的に跳ね上がるほど力強く開くでしょう。
また、ヒンジが複数の点で支えられているため、仮にヒンジの一部が破損しても、ほかの支点が残っていれば、フタが完全に外れてしまうのを防ぎます。
帯ヒンジキャップ
帯ヒンジキャップ

帯ヒンジキャップは、フタと本体をつなぐヒンジ部分が、帯状の一本の樹脂で構成されたタイプのキャップです。バタフライヒンジや点ヒンジのようなばね構造や複数の接続点はなく、手動でフタを開け閉めします。
帯ヒンジキャップは、外観にほとんど突起がなく、すっきりとした見た目に仕上がるでしょう。
ただし、ヒンジが一本の帯だけで構成されているため、もしその部分が裂けたり切れたりすると、フタが完全に分離してしまうという弱点があります。
【用途別】ヒンジキャップのおすすめの商品
【用途別】ヒンジキャップのおすすめの商品
ヒンジキャップは利便性の高さから、さまざまな商品の容器に採用されています。特に調味料の容器は片手で使う場面が多いので、ヒンジキャップと非常に相性が良いといえるでしょう。
ここからは、日硝実業が取り扱う豊富なラインナップのなかから、容器の中身や用途に合わせたおすすめのヒンジキャップ商品をご紹介します。
液体調味料
液体調味料
ヒンジキャップは、液体調味料を入れる容器に使われる場合が多いです。一口に液体調味料といっても、はちみつのような粘度が高いものと、醤油のようにサラサラしたものでは、使われるキャップの種類も異なります。
それぞれに適した機能を持つヒンジキャップを選ぶと、消費者のストレスを軽減でき、満足度を上げられるでしょう。
はちみつ・オリゴ糖など
はちみつ・オリゴ糖など
はちみつやオリゴ糖シロップのような粘度の高い液体には、中身を使ったあとに液が糸を引いて垂れやすく、注ぎ口や容器がベタベタになってしまう課題があります。この課題を解決するには、液キレの良さに特化したヒンジキャップがおすすめです。

画像出典:【つつむすび】SSCミニヒンジcap(ケース): 専用キャップ|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に
日硝実業オリジナルの「SSCミニヒンジキャップ」は、フタの内部にシリコン製の特殊弁を組み込んでいます。容器を押したときだけ中身が出る設計になっており、力を抜くとすぐに弁が閉じて、液だれやベタつきを防ぎます。
キャップを下にした倒立保管も可能で、高粘度の液体でもつねにノズル側に内容物がたまり、フタを開けてすぐに使える点も魅力です。
醤油・食用油など
醤油・食用油など
醤油やみりん、食用油といった、粘度が低くサラサラとした液体調味料には、注ぐ量を細かく調整できる細口ノズル型のヒンジキャップが広く利用されています。中身が一気に出てしまうのを避け、かけすぎの防止にもつながります。

画像出典:【つつむすび】Re-Hcap(KU)(ケース 黒 細穴): 細口キャップ|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に
「Re-Hcap」ヒンジキャップシリーズは、注ぎ口を細長く成形した、液だれしにくい設計が特徴です。注ぎ口の形状も多岐にわたり、丸穴や一文字穴、さらに細かく量を調整できる極細穴など、内容物の特性や用途に合わせて最適なものを選べます。
また、カラー展開も豊富で、商品ごとの識別性を高められるだけでなく、パッケージ全体のデザイン性も向上させることが可能です。
タレ・ケチャップ・ソースなど
タレ・ケチャップ・ソースなど
とんかつソースやケチャップ、焼肉のタレなどの粘度が高い調味ソースには、ボトルを逆さにして振ったり、絞ったりしながら使えるヒンジキャップが適しています。片手で簡単に開けられるため、調理中でもスムーズに使えます。

画像出典:【つつむすび】26SPH5-EU5A 細穴黒(ケース): 細口キャップ|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に
「26SPH5-EU5A」は、タレやケチャップ、ソースなどの高温充填(80℃以下)にも対応しているヒンジキャップです。高温充填とは、加熱殺菌した高温の内容物をそのままボトルに詰める方法で、熱による滅菌効果で製品の長期保存が可能です。
粉末調味料
粉末調味料
ふりかけやスパイス、ハーブソルトなどの粉末調味料の容器にも、ヒンジキャップはよく用いられています。粉末調味料の場合、使用時に容器を振って中身を出すため、フタに振り出し穴を設け、シェーカーの機能を兼ね備えた製品が多く見られます。

画像出典:【つつむすび】41φフリカケヒンジcap黒 4つ穴 HP入品番:専用キャップ|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に
日硝実業の「41φフリカケヒンジcap」は、まさに粉末調味料に最適な製品です。中身の粒子の大きさに合わせて振り出し口の穴の数を選べ、1つ穴・4つ穴・5つ穴のバリエーションをご用意しています。高い密閉性によって湿気の侵入を防ぎ、風味や品質をしっかりと保てます。
まとめ
まとめ
ヒンジキャップは、キャップ本体とフタが一体化した構造のため、片手で開けやすく、フタの紛失を防げるキャップです。構造によって開閉の感触が異なり、液キレの良さやシェーカー機能など、用途に応じた機能性も備えられます。
日硝実業では、今回ご紹介した商品以外にも、多種多様なヒンジキャップを取りそろえています。当社の運営する容器・キャップのオンラインストア「つつむすび」では、ケース単位でのご購入が可能です。
また、当社は「既存の製品では満足できない」「商品のコンセプトに合ったオリジナルのキャップを作りたい」といったご要望にもお応えします。長年の経験と実績を活かした新商品開発支援も行っていますので、容器やキャップに関するお困りごとがございましたら、ぜひ日硝実業までお気軽にご相談ください。













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