キャッピングマシンとは?種類・形式・選び方のポイントを解説

日硝実業株式会社|NISSHO JITSUGYO CO,.LTD.

キャッピングマシンは、製品のキャップを自動または半自動で閉める機械です。キャッピングマシンを導入することで製品の品質と安全性を守れるようになり、生産ラインの作業効率も大幅に向上するでしょう。

この記事では、キャッピングマシンの基本的な役割から導入メリット、主な種類と形式、さらに自社の生産ラインに最適な1台を選ぶためのポイントまで、分かりやすく解説します。

この記事でわかること
  • キャッピングマシンの役割と導入メリット
  • キャッピングマシンの種類と特徴
  • キャッピングマシンを選ぶポイント
目次

キャッピングマシンとは

キャッピングマシンとは

キャッピングマシン(キャッパー)は、液体や粉末などを充塡した容器のキャップを閉めて密封する機械です。生産ラインでは充塡工程の後段に設置され、製品の品質保持と安全確保の役割を果たしています。

手作業に比べて迅速かつ均一な力でキャップを閉められるため、生産効率の向上と品質の安定化に不可欠な設備です。

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キャッピングマシンを導入するメリット

キャッピングマシンを導入するメリット

キャッピングマシンを導入すると、生産性や品質面で多くのメリットを得られます。

手作業でのキャップ閉めは、作業者による締め付けトルクのばらつきや、長時間の作業による効率低下が課題でした。しかし、キャッピングマシンがあればこれらの課題を解決し、生産ライン全体の価値を高めることが可能となります。

ここからは、具体的なメリットを3つの観点から解説します。

作業効率を高められる

作業効率を高められる

キャッピングマシンを導入することで、キャップ閉め作業を自動化または半自動化できます。手作業に比べて作業効率が格段に向上し、人件費の削減や生産ライン全体の最適化を実現できるでしょう。

さらに、ほかの設備と連携させて運用できるほか、ボトルやキャップに与える損傷を最小限に抑えられるといったメリットもあり、特に大量生産ラインにおいて効果を発揮します。

製品を均一に閉栓できる

製品を均一に閉栓できる

キャッピングマシンのトルク(締め付け力)をあらかじめ設定することで、すべての製品を均一な力で閉栓できます。

これにより、「キャップが固すぎて開けられない」「キャップが緩くて中身が漏れてしまう」といった消費者からのクレームにつながる不具合を未然に防止でき、製品の信頼性が高まるでしょう。

品質を保てる

品質を保てる

キャッピングマシンによって確実に密封された容器は、内容物を酸化や微生物の混入から守ることができ、汚染リスクを低減します。その結果、製品の賞味期限が延び、長期間にわたって安全な状態で保持が可能です。

キャッピングマシンは、食品・飲料業界はもちろん、厳格な品質管理が求められる医薬品や化粧品・パーソナルケア用品、化学・工業製品など、幅広い分野で活用されています。

キャッピングマシンの種類

キャッピングマシンの種類

キャッピングマシンは、使用するキャップの種類によって主に「スクリューキャッパー」「打栓キャッパー」「ROPPキャッパー」に分類されます。自社製品に最適なマシンを選ぶには、これらの種類と特徴を理解することが重要です。

ここからは、代表的な3種類のキャッピングマシンの仕組みと、主な用途を詳しく見ていきましょう。

スクリューキャッパー

スクリューキャッパー

スクリューキャッパーは、スクリューキャップやツイストキャップを回転させて締め付けるタイプのキャッピングマシンです。

容器のネジ山に合わせてキャップを回転させ、あらかじめ設定された適切な締め付けトルクに達するまで締め付けます。

スクリューキャッパーは、飲料用のペットボトル、ジャムなどのガラス瓶、化粧品、医薬品、日用品まで、ふた、もしくは容器本体にネジ山がある製品に幅広く使用されています。

打栓キャッパー

打栓キャッパー

打栓キャッパーは「打栓機」とも呼ばれ、ネジ山のないキャップを容器の上から垂直に押し込むことで閉栓するキャッピングマシンです。

多くの場合、エアシリンダーなどの駆動装置により「打栓ヘッド」が下降し、キャップに圧力をかけて容器の口にはめ込む仕組みとなっています。

打栓キャッパーは、みりんや料理酒などの調味料のペットボトル容器でよく見られる打栓キャップや、片手で開けられるヒンジキャップの閉栓に多く用いられます。

そのほか、プラスチック製の錠剤ケースや一部の化粧品容器、アイスクリームのふたなど、押し込み式で固定するタイプのキャップにも対応が可能です。

ROPPキャッパー

ROPPキャッパー

ROPPキャッパーは、改ざん防止機能を備えたアルミキャップを装着するためのキャッピングマシンです。

ROPPとは「Roll-On Pilfer Proof」の略で、一度開封するとキャップ下部のリングが切り離される改ざん防止機能を備えており、消費者は未開封かどうかをひと目で確認できます。

ROPPキャッパーのキャッピングのプロセスは次のとおりです。

まず、ネジ山のないアルミキャップをボトルの口にかぶせます。次に、特殊なローラーを備えたキャッピングヘッドで、キャップの側面をボトルのネジ山に沿って押し付けます。このとき、キャップのネジ山と、改ざん防止用のミシン目が形成されるのです。

ROPPキャッパーは、ワインやウィスキーなどの酒類、オリーブオイル、医薬品、栄養ドリンクなど、高い密封性と改ざん防止機能が求められる製品に広く採用されています。

キャッピングマシンの形式

キャッピングマシンの形式

キャッピングマシンは、自動化の範囲やキャッピングの方法によっていくつかの形式に分けられます。

生産ラインの規模やレイアウトによって最適な形式が異なるため、自社のニーズに合ったマシンを選定するためには、それぞれの形式が持つ特徴を把握しておくことが重要です。

以下では、代表的なマシンの形式と、それぞれに適した生産規模について説明します。

半自動キャッピングマシン

半自動キャッピングマシン

半自動キャッピングマシンは、キャップの締め付けや押し込みといった工程のみを自動で行います。

キャップを容器にセットしたり、容器を所定の位置に配置したりといった一部の作業は、オペレーターが行わなければなりません。

後述する自動キャッピングマシンと比較すると生産性は劣るものの、導入コストを抑えられるのがメリットです。小規模の生産ラインにおすすめの形式といえるでしょう。

画像出典:【つつむすび】手押打栓機 本体のみ|ガラス瓶・容器の仕入れを簡単便利に

飲料・調味料のキャッピングに便利な手押し打栓機の本体です。
王冠やヒンジキャップなど、使いたいキャップに合せて「スロート」をつけることで1本ずつ的確に押し入れることができます。

自動キャッピングマシン

自動キャッピングマシン

自動(全自動)キャッピングマシンは、キャップの供給から装着、閉栓までの一連の工程をすべて自動で行えるのが特徴です。

マシン構成によりますが、パーツフィーダーやホッパーにキャップを投入すると、機械が自動で整列させ、コンベアで搬送されてくる容器にキャップを装着・閉栓します。

自動キャッピングマシンは人手を介さずに高速で連続的な処理が可能なため、中規模または大規模生産に適しているといえるでしょう。

ここからは、自動キャッピングマシンのなかでも代表的な「インラインキャッパー」と「ロータリーキャッパー」の違いを解説します。

インラインキャッパー

インラインキャッパー

インラインキャッパー(直線式キャッパー)は、コンベア上で容器を直線的に流しながらキャップを締め付ける形式のマシンです。

容器が特定の位置にきたら両脇に設置された締め付けベルトで容器を挟み込み、上から供給されたキャップを回転させて閉栓します。

後述のロータリー式に比べて設置面積が小さく、トルクの精度がやや劣る傾向にあるため、中規模の生産ラインに適しているといえるでしょう。

ロータリーキャッパー

ロータリーキャッパー

ロータリーキャッパーは、回転するターンテーブル上の容器にキャップを自動供給し、閉栓する形式のマシンです。

キャップを真上から保持して締め付けるため、トルク精度が高いという特徴があります。また、複数の容器に同時に高速処理を行えるため、大規模な生産ラインに適しているといえます。

キャッピングマシンを選ぶ際のポイント

キャッピングマシンを選ぶ際のポイント

キャッピングマシンは多種多様なため、「自社の生産ラインに最適なマシンの選び方が分からない」という方もいるのではないでしょうか。自社に合わないマシンを導入してしまうと、生産効率が上がらないばかりか、トラブルの原因になりかねません。

だからこそ、キャッピングマシンは慎重に選定する必要があります。ここからは、キャッピングマシンを選ぶ際に特に注意すべき3つのポイントを解説します。

商品の仕様に合わせて選ぶ

商品の仕様に合わせて選ぶ

キャッピングマシンは、使用するキャップと容器の仕様に合ったものを選ぶことが大切です。

容器の種類(ガラス製・プラスチック製・金属製)や、形状(円筒形・角形・特殊な形状)も、機械の搬送部分や容器を保持する機構の設計に大きく影響します。例えば、強度の低いペットボトルに過度な圧力がかかると変形するおそれがあるため、トルクを調整できるマシンが適しています。

導入を検討しているマシンの商品ページやカタログで、自社製品のキャップや容器の種類、サイズに対応しているかを確認しましょう。事前に動作テストなどを行うとより安心です。

生産量にあった自動化の範囲を選ぶ

生産量にあった自動化の範囲を選ぶ

コスト効率を上げるには、生産量に見合った自動化レベルのマシンを選ぶことも重要です。

生産量が少ない小規模なラインであれば、導入コストの低い半自動キャッパーが適しているでしょう。

一方、ある程度の生産量があり、さらなる効率化を図りたい中規模の生産ラインでは、速度・コスト・設置スペースのバランスに優れたインラインキャッパーがおすすめです。

高速で連続的な生産が求められる大規模な生産ラインでは、高い生産能力と精度を誇るロータリーキャッパーを導入するとよいでしょう。

メーカーの実績・サポート内容を確認する

メーカーの実績・サポート内容を確認する

キャッピングマシンを導入する際には、メーカーの信頼性を慎重に見極めることも重要です。

まずは、自社が属する業界での導入実績が豊富かどうかを確認しましょう。あわせて、類似製品の導入事例や既存顧客からの評価がわかれば、メーカーの技術力やノウハウを客観的に判断できます。

オペレーターへのトレーニングや定期メンテナンスなど、アフターサービスの内容も忘れずにチェックしましょう。トラブル発生時の対応スピードも大切です。サポート拠点や技術者の派遣に要する時間、保証期間や保証内容まで、しっかりとチェックすることをおすすめします。

まとめ

まとめ

自社に最適なキャッピングマシンは、キャップの種類や自動化の範囲、キャッピングの方法によって異なります。キャッピングマシンを選ぶ際は、自社製品の仕様や生産量を十分に考慮しましょう。導入実績やサポート体制のチェックも欠かせません。

日硝実業では、お客様の容器や生産ラインに最適なキャッピングマシンのご提案が可能です。豊富な知識と実績を持つ専門スタッフが、お客様の課題解決をサポートします。

容器の選定から充塡、キャッピングまでトータルでのご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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